一人暮らしで猫を飼っていると、GWや年末年始のような大型連休のとき、一緒に実家に帰省する方法について悩みませんか?
- 家族である猫と一緒に実家へ帰省したいけど何を準備したらいいの?
- 実家までどうやって連れ出せばいいの?
- 猫は自宅と実家を行き来しても大丈夫なの?
結論からお伝えすると、猫と一緒に実家に帰省する一番のおすすめは、車で行き来する方法です。
あなたの猫の性格によりますが、電車や飛行機など他の乗客がいる場所ではパニックになり、迷惑をかけてしまうことがあります。
車で実家に帰省する場合も注意する点がありますが、猫のケアをしながら移動することが可能です。
あなたの猫が安全で快適に移動するために、正しい対策をとって万全にしましょう。
猫の専門資格をもつわたしが、【一人暮らしで猫と一緒に実家に帰省する方法】についてわかりやすく解説しています。
▶我が家の猫が移動するときに使っているのは、宇宙船型のキャリーリュックです。
一人暮らしで猫を連れて実家に帰省しても大丈夫?
結論からお伝えすると、基本的には大丈夫です。
しかし、注する点や猫と移動することへの課題はありますので、事前準備が必要となります。
猫によっては、移動することで過度のストレスを感じる子もいます。
その場合は、あなたが実家に帰省している間、
- 信頼できる友人に預ける
- ペットシッターにお世話してもらう
- ペットホテルを利用する
- 動物病院に預ける
など、あなたの猫にストレスがかからない方法を選びましょう。
猫と一緒に帰省する際のメリット
飼い主であるあなたと一緒にいることで、さみしい思いをさせずに済むことが一番、大きなメリットです。
飼い主さんにとっても常に猫のそばにいることで、異変があったとき、すぐに対応することができます。
また、日頃会えない家族が、あなたの猫に慣れてもらう良い期間です。
例えば、あなたが突然の出張や入院などが発生したとき、家族にあなたの猫を預けられるようになるかもしれません。
ペットシッターやペットホテルなどの利用で発生する臨時出費を抑えることが出来る点もメリットの1つです。
わたしは、家族に慣れてもらうために、一人暮らしの家へ遊びにきてもらったりしてます。
猫と一緒に帰省する際のデメリット
自宅と実家を行き来する間、猫がストレスを感じやすく、体調を崩しやすいことがデメリットになります。
猫は環境の変化を嫌がる動物だからです。
移動中に落ち着かないことでパニックを起こすと、脱走や事故のリスクが高まります。
他にも、あなたの猫が実家で快適に過ごすための準備が結構大変なんです。
飼い主さんの荷物が増えるだけでなく、問題が発生しないよう、注意しながらの移動になることは覚悟しておきましょう。
一人暮らしで猫と実家に帰省する際の必要グッズ7つ
一人暮らしをしていると、猫と実家に帰省するときに必要なグッズは、大きくわけて以下の7点になります。
- キャリーバッグ
- 猫用トイレ
- キャットフード・お水
- 食器
- においがついた毛布など 猫が安心できるアイテム
- おもちゃ
- 各種書類(予防接種証明、動物病院の連絡先など)
順番に解説していきます。
猫と実家に帰省するときはキャリーバッグが不可欠‼
猫を連れて実家に帰省するときは、キャリーバッグに入れて移動しましょう。
移動中の脱走を防止する役目や、外の視界をさえぎることでおちつかせるためです。
キャリーバッグを選ぶ基準は、通気性がよく、快適な空間であること‼
ちなみに、我が家では両手があくキャリーリュックです。↓↓
キャリーリュックの両側にポケットがついていて、ちゅーるやスマホを入れてます。
自分の荷物が持ち運びやすいことや、両手があくことで災害時にも活躍できることなどの理由で選びました。
より安全に移動するために、「ハーネス」・「リード」・「洗濯ネット」なども準備しておくのが、おすすめです。
猫用トイレ
猫と実家に帰省するときは、いつも使っている猫砂とスコップなどの掃除道具を一式持っていきましょう。
猫砂は新しいもの(実家での滞在日数より多め)と、あなたの猫のおしっこがついた砂を少し持っていきます。
自分のにおいがついているトイレは、安心するからです。
実家で使うトイレは、あなたの猫の体格に合ったサイズの簡易的な箱でOK‼
自宅で猫用自動トイレを使っている場合は、普段から一般的なトイレにも慣れさせておくことをおすすめします。
猫用自動トイレを使っている子でも、停電や災害が起こったとき対応できるように、一般的なトイレも慣れさせておくといいですよ。
キャットフード・お水
いつも食べているキャットフードを実家に帰省するとき、持っていきましょう。
トイレ砂やこの後紹介する食器なども同じ理由ですが、猫は環境の変化を敏感に感じ、ストレスにつながるからです。
猫によって、キャットフードの好き嫌いがある子もいるので、必ず普段と同じものを持って行ってください。
また、お水は移動時間が長い場合、途中で与える用のものです。
移動中はキャットケージに入っているため、お水はスポイトで飲ませてあげるのがおすすめです。
食器
キャットフードやお水を入れる食器類も持っていきましょう。
普段使っている食器は写真のような、しっかり安定する陶器製のものを選ぶ飼い主さんが多いのではないでしょうか。
しかし、持ち運ぶことを考え、軽量で割れにくい素材の食器で十分です。
においがついた毛布など 猫が安心できるアイテム
においがついた毛布など、普段あなたの猫が使っているグッズを持っていきましょう。
猫は、自分のにおいがすると安心できるからです。
外出先や実家は知らないニオイだらけなので、猫は落ち着くことができません。
猫は自分のにおいがする毛布などを与えると、移動中や実家に滞在中でもストレスの軽減がみられます。
ちなみに、わたしはキャリーバッグの中に入れて移動しています。
おもちゃ
できれば、普段遊んでいるお気に入りのおもちゃを、実家へ持っていきましょう。
おもちゃは実家に滞在する間、ストレスを発散ができるからです。
持ち運べるサイズの猫じゃらしやぬいぐるみなど、あなたの猫が気に入ってるものならなんでもOKです。
出来る限り、実家で快適に過ごせる工夫を行ってくださいね。
各種書類(予防接種証明、動物病院の連絡先)
実家に帰省中、あなたの猫に何かあったときのために、かかりつけの動物病院の連絡先やワクチン証明書を持っていきましょう。
使わないことが望ましいですが、万が一のための保険です。
わたしも「あれ、なんかおかしいかも?」と思ったら、すぐにかかりつけの動物病院へ連絡しています。
また、薬を服用している場合は、薬も忘れずに持っていきましょう。
猫の【混合3種ワクチン】は、メーカーによって微妙に名称が違います。
ワクチンの正式名称と前回の接種日がわかるようにしておくとよいですよ。
一人暮らしで猫と実家に帰省するときの移動手段3つ
実家に帰省するときの移動手段は、以下の3つにわかれます。
- 車
- 電車(公共交通機関)
- 飛行機
この3つの移動手段の中で、おすすめの順番でご紹介します。
車で移動
実家に猫を連れていくときに一番おすすめなのが、車で移動する方法になります。
車だと猫のペースで移動できますし、他の乗客がいないので、猫の鳴き声やトイレのにおいを気にしなくてよいからです。
「周りに人がいないなら、キャリーバッグはいらないのでは?」
このように思われるかもしれませんが、猫を車内で自由にさせるということは、以下のような日本の法律に触れる可能性があるんです‼
車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。
引用:道路交通法第55条の2項
車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
引用:道路交通法第4章第1節第70条
危険運転にならないために、車で移動する間もキャリーバッグを使ってくださいね。
わたしも実家には、車で帰ってます。
飼い主さんも休憩を取りやすくなるので、おすすめです。
電車(公共交通機関)で移動
車を持っていない方や遠距離運転が苦手な方は、電車や新幹線など公共交通機関で移動する方法があります。
公共交通機関で移動する際は、車内へ持ち運べるサイズのキャリーバッグを用意しましょう。
新幹線では、以下の条件にあったキャリーバッグを1個290円で同乗させることができます。(2024年11月現在)
- タテ・ヨコ・高さの合計が120㎝以内のキャリーバッグ
- キャリーバッグと猫の重さが10㎏以内
乗車する際は、「普通手回り品切符」を購入しましょう。(JR東海ホームページ:切符のルール参照)
鉄道会社によって、ルールが違う可能性もあるため、詳しくは乗車される電車の窓口までお問い合わせください。
猫がストレスを感じないように移動することが大事です。
鳴き声やにおいの配慮から、混雑する時間帯は避けましょう。
飛行機で移動
実家に帰省する場所が空港近くであれば、飛行機で移動する方法があります。
飛行機のメリットは、移動時間が短縮できる点ではないでしょうか。
しかし、猫を飛行機に乗せるには、デメリットもあります。
- 飼い主であるあなたが離れ離れで搭乗
- ワクチン接種の証明書が必要
航空会社によって違いはあるものの、基本的にペットは、外気の影響を受けやすい貨物室に乗せて移動します。
貨物室の料金は3,000~7,000円ほどですが、時期によって気温差が激しくなったり、機体の揺れや気圧の変化によって猫がストレスを感じやすいです。
航空会社の中には、小型の猫なら機内持ち込みOKなところもあります。※証明書は必須
詳しくは、各社航空会社ホームページで確認してくださいね。
一人暮らしで猫と一緒に実家に帰省するときの課題3つ
一人暮らしだと猫と実家に帰省するとき、いくつか課題をクリアする必要があります。
- 猫の安全面
- 猫のストレスケア
- 飼い主であるあなたの対応
順番に、わかりやすく解説します。
課題①猫の安全面
一人暮らしの自宅から実家に帰省する間、ケガや脱走をしないための安全対策が必要になります。
猫にとって、移動中や実家は初めてのにおいや音がするので、パニックを起こして暴れると危険だからです。
普段と違う環境に戸惑う猫は多く、予想外の行動を起こすことも考えられます。
特に移動中はキャリーバッグの中にいる猫の様子が心配ですが、猫の安全のため、実家に着くまではキャリーバッグから出さないようにしましょう。
また、実家ですごす間の安全確保も大切です。
実家に危険なものはないか、脱走の可能性がある場所などの確認をしてください。
トラブルを避けるためにも、できる限り不安な点は解決させておきましょう。
課題② 猫のストレスケア
移動中に感じやすい猫のストレスを出来るだけ軽減させる対策が必要になります。
猫は環境の変化によって不安を感じやすく、ストレスが溜まりやすいからです。
移動時間が長くなるほど、疲れから鳴き続けてしまうこともあります。
あなたの猫が落ち着けるように、定期的に声をかけたり、キャリーバッグ内の様子を確認したりしながら移動しましょう。
また、実家の環境に戸惑う子もいるため、いつも以上に猫の健康管理やケアを行ってくださいね。
自宅にいるときから、キャリーバッグには慣れておくことは、おすすめです。
課題③ 飼い主の対応
猫を連れていく飼い主さんが対応することもでてきます。
ある程度のことを想定した上で移動すると、移動中の問題が起きにくくなるからです。
例えば、移動時に猫が入るキャリーバッグですが、個人的には飼い主さんの両手が空く【キャリーリュック】をおすすめしています。
実家に帰省するときは、ご自身の荷物もありますで、猫をキャリーリュックで運べば両手で荷物を持つことができます。
ほかにも、あなたの猫が実家で過ごしやすい環境作りをある程度、考えてイメージしておく必要があります。
ご家族と事前に相談しておきましょう。
愛猫が安全で快適に実家へ行き来するための対策
あなたの猫が安全で快適に自宅と実家を行き来するためには、大きく2つにわかれます。
- 移動前に準備すること
- 起動中に気を付けること
それぞれ大事な内容ですので、しっかりと対策をしてください。
移動前に準備すること
実家まで移動前の準備として、あなたにの猫が普段どおりの安全で快適にすごせるような対策が必要になります。
猫にとって、移動は大きな負荷がかかり、体調を崩しやすいからです。
例えば、猫の体にあったサイズのキャリーバッグを用意し、普段から慣れさせておくと、快適にすごしやすくなります。
猫は自分のにおいがついた毛布やお気に入りのおもちゃをキャリーバッグの中に入れてあげると、安心します。
ご飯やお水・トイレなど移動中に必要になるかもしれないグッズは移動中もすぐに出せるようにしておきましょう。
また、実家に帰省する前には、かかりつけの動物病院で健康診断を受けておくと、飼い主さんも安心です。
移動中に気をつけること
実家へ帰省する道中で気をつけることに対して、あなたの猫の健康面や周囲への対策が必要になります。
室内飼いの猫は屋外の環境に慣れていないため、体調を崩しやすいですし、電車や新幹線で移動する場合には周囲に他の乗客がいるからです。
まず、キャリーバッグ内を適切な温度に設定し、定期的に換気を行います。
移動中は屋外になることもあるため、日差しが当たる場合は布で覆ってあげるなどして、直射日光は避けてください。
布をかけることで、周囲の音がある程度遮断されるので、猫のストレスを軽減されることがあります。
電車や新幹線の移動で周囲に他の乗客がいる場合は、キャリーバッグを安全な場所に固定し、飼い主さんが声かけしたり顔を見せたりすると落ち着きやすいです。
興奮して鳴き始めたら、デッキや人が少ない場所へ移動して、まずはあなたの猫を落ち着かせましょう。
わたしは車で実家に帰省するので…。
移動中の車内で、定期的に話しかけてます(笑)
【猫の移動中トラブル】こんなことが起こったら…
事前準備や対策をしていても、猫と移動中にトラブルを起こすことがあります。
ここでは、以下の2つの代表的なトラブルについて、簡単に解説します。
- 移動中にずっと鳴き続ける
- 車酔いをした
対処法も紹介します。
移動中にずっと鳴き続ける
移動中に猫がずっと鳴き続けるのは、不安やストレスで体に負荷がかかっていることが考えられます。
まずは、キャリーバッグの中から周囲が見えないようにタオルや布で覆ってください。
屋外の音や視界を遮断することで、落ち着いてくれば鳴きやむことが多いです。
新幹線で移動中に鳴き始めた場合は、周囲のことを考えて、デッキや人の少ない車両へ移動する方法もおすすめです。
ちなみに、電車での移動だったら一度電車を降りて、落ち着いてから再乗車する方法もあります。
事前に不安がある場合は、周囲がみえにくいタイプのキャリーバッグを選ぶのもアリだよ✨
車酔いをした
車で移動中、あなたの猫が車酔いしたかもしれないと感じても、具体的な対処法がありません。
酔いがおさまるまで車を停めて休ませることしかできないので、できるだけ車酔いしないための対策が大切です。
具体的に、移動中は次のようなことに注意してあげると、車酔いへのリスクは軽減されます。
- 定期的に車の窓をあけて換気する
- 車内を涼しくする
- 移動中は餌を与えない
ちなみに、車内でたばこを吸ったり芳香剤を使ったりするのはやめましょう。
猫が実家で快適にすごすための対策3つ
猫が実家で快適すごすためには、以下の3つの対策が考えられます。
- 家族の理解
- 実家の環境作り
- 一人暮らしの家に戻った後のケア
順番に解説します。
家族の理解
猫と一緒に実家に帰省することが決まったら、事前に家族へ連絡して理解してもらいましょう。
家族の同意をもらい、納得した状態で猫と帰省することで、トラブルを防ぐためです。
あなたの猫が実家で快適にすごすための配慮をお願いすることで、家族の生活に負荷がかかる可能性が考えられます。
具体的には、
- 規則正しい時間にご飯をあげる
- 猫用ベッドやトイレの設置場所が必要
- トイレ掃除をする
- 排泄物のニオイが部屋に漂うことがある
- にぎやかな音や小さい子供からは遠ざける
など、ほかにもありますが、猫がストレスを溜めないための配慮をしてもらう必要があるんです。
実家で猫を飼っていても、猫によって性格や生活リズム・快適な環境は違うので、しっかり伝えましょう。
わたしのように、実家でも猫がいると理解も簡単✨
実家に猫がいないと難しい場合もありますが、長期戦で頑張って説得してみてくださいね。
実家の環境作り
実家ですごす間も、猫にとって快適な環境つくりを行いましょう。
快適な環境を作ることで、ストレスの軽減や安全で健康的な体を維持できるからです。
具体的に実家で行うことは、
- 猫が落ち着ける場所を作る
- 自分のニオイがするものを置く
- ご飯・お水・トイレを固定で設置する
- 猫にとって危険なものを取り除く
- 誤飲の可能性のあるものは置かない
- 脱走対策をする
一人暮らしの自宅とまったく同じような環境にはなりませんが、猫の様子をみながら出来る限りリラックスできるような環境つくりを行ってください。
一人暮らしの家に戻った後のケア
一人暮らしの家に戻ったら、日常生活のリズムに戻して異変がないか確認しましょう。
自宅に戻ったとはいえ、猫にとっては実家の環境からまた変化したと感じる子もいるからです。
食欲やトイレでの排泄に問題がないか、リラックスできているかなどチェックしてください。
違和感や不安を感じた場合は、かかりつけの動物病院での受診がおすすめです。
まとめ
今回は、飼い主であるあなたと猫が暮らす【一人暮らしの家】から一緒に実家に帰省する方法について解説しました。
実家に帰省前や移動中、実家についてからもさまざまな問題や課題があります。
一人暮らしの家から猫を実家へ連れていくということは、思った以上に大変な準備が必要です。
ときには、かかりつけの動物病院に相談しながらトラブルにならないよう、しっかり対策をとりましょう。
飼い主さんの負担が少しでも軽くなる【キャライーリュック】タイプがおすすめです♪
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